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April 06, 2005

何とかしてくれ!新法対応

以前から某出版社の担当の方に話していることがある。
頼むから最近の法律の改正対応に紙ベースのみだけで対応しないで、ネット対応なりディスク対応をしてもらえないものかと。一部の商法のセンセ方はもう、とうの昔に自分の会社法の教科書の一年以内の商法改正完全対応についてはサジを投げているのでは?という向きもあるかもしれないが、そう思ってもしょうがねえだろうという背景は企業実務家ならよくわかると思う。

 バブルはじけた後のここ10年ぐらい、業界関係の特別法だけでも年代わりで2・3年ごとの改正が連続するようになっていた。参議院議員の改選でもあるまいしと当時思ったものだ。まあ、そのころから法務関係の企業需要はたぶん激増し始めたのではないかと思うんだけど。私が退職した4・5年前の段階では特別法どころか商法の改正はほぼ毎年ペースだし、連結関係というか企業結合法関係で考えざるを得ない銀行法の大改正や倒産法の大改正がえらい短期間で進んだ。はっきりいってまじめな法務部員ほど胃が痛い思いをしてきたのではないかと思う。こんな中で、年一でしか内容が改まらない六法なんぞ使い物にならないことも多くなってくる。私がいた会社の顧問先には勉強不足の弁護士先生はいなかったので法改正についていちいちご注進する必要もないのだが、すべての会社の顧問の先生が勉強熱心とは限らないし、年に応じた適応能力には時間的容量的制約だって出てくる場合はあるものだ。法務部員が当初の検討の段階から入っていないばっかりに旧法の枠組みで知らぬ間に案件が進んでしまう場合だって出てきてしまう可能性がある。コンプライアンスなんて片方で声高に叫んでたって、現場が動きにくけりゃしわ寄せは法務部員に帰ってくると同時にひいては株主にだって飛び火するんだからまじめにならないわけにはいかない。
 とそんなときに、現実に返ると武器としての法令の枠組みの理解のための「ツール」が依然として紙なのだ。法律専門誌、単行本。それでもまだ法律の施行期日までの具体的企業体制整備に要する時間に余裕があるうちはよい。だが現場ベースでは政令や省令、ガイドラインの公表と公権解釈(ちゅうか解説書の出版)が施行期日の直前なんてことが起き始める。こんな状態でシステムが組めるわけがない。すべての会社が相対の牧歌的な取引をやってるわけではないのだから。これを打開する必要は霞ヶ関のほうでもあるはずだ。そのうち、HPに新法関係の開設や新法、政令、府令、省令、ガイドラインを適宜アップしてくれる役所が増えてきた。だが、改変を気にしてかPDFになっていることも増えている。そんな中でみんな模索しているのだろう。だが以前よりはよくなった気がする。あとは、出版社のほうが対応を変える番なのではないだろうか。こんな環境下での「商事法務」 (商事法務研究会)によるメルマガは地味ながら「非常によい」である。実務はああいうのはうれしいんだぁ。ホントにあれは結構助かってる(これは項を改めてまた書くよ)。
 以前からささやいているのは、法律および関係政省令の3段組表(あるいはガイドラインを加えた4段組み表)の出版に際してのDVDの付録化と、購入著作にIDを付与した上でのHP等を通じたそれら法令のダウンロードサービスである。DVD出版だっていいではないかとも思うのだが「いろいろな理由で(^^;)」そうすぐには対応できない向きもあるだろう。HPを利用したダウンロードサービスだって法律の改正分についてのメンテナンスと割り切って対応することは可能なのではないか。いいのよ、ちょっとぐらい金取られても。少なくとも毎年の改正に慣れっこになっちまってどの教科書や解説書の改訂版がいつぐらいに出るはずだから新しいのは買い控えるとかいう「戯言」のおかげで業務が滞ってしまうことのほうがマイナスのようなきがするんだけどね。六法の追録のネット配信化した場合と同様と考えればいいんじゃないの?こういうちょっとした工夫でまだまだ法律専門誌や法律専門書(というより法律専門コンテンツか)は根強い需要があるように思うんだけどなあ。と、この件はこれぐらいで。

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