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July 16, 2005

三重県沖のタンカー衝突事故への心配・・・「海の男たち」の置かれている環境と企業の社会的責任

民間の「海の男たち」の使命感と国民への寄与
  日頃、あまり気づかないことであるが、わが国の経済・国民生活の「海上動脈」を地味に且つ確実に日々確保してくれている「海の男たち」がいる。タンカーの運行に従事する「海員」たちである。タンカーの乗組員に限らず、民間の「海の男たち」は、民間でありながら国と国の間を行き来する労働の特性から、国際有事の際の生命の危機も含めて常にリスクにさらされているといっても過言ではない労働環境で自らの使命を全うしている人たちである。かつてシーレーンが喧伝されたこともあるが、とかくその役割の重要性と評価は、「公としての」自衛隊や海上保安庁等に対して向けられがちであるが、なかなかこの民間の「海の男たち」の使命と日本国民への地道な寄与について、われわれ国民から適切な評価がなされてきたとはいいがたい側面もある。彼らの苦労を認識するのは、皮肉なことに今回のような事件が生じてしまった時だったりするとすれば、「海の男たち」からするとヤリキレナイという側面もあるだろう。もっと民間の海上労働者の評価は適切になされなければならないと常日頃ろじゃあは考えているのであるが。石破さん(前防衛庁長官)とかは、こういう民間の海員の有事の際の位置づけとかどう考えてるんだろうなあ・・・なんとなく「まじめな持論」を持っているような気がするんだけど・・・

近海におけるタンカー同士の衝突事故
  NHKの朝のニュースでもやっていたが、いまだタンカーは燃え続けているとのこと。乗組員の方々にも

被害が出ているようで、海上保安庁の方でも対応に苦慮するレベルの大事故なのではなかろうか。日本の近海での海洋事故、とりわけこの規模のタンカー事故としては相当大変な事故といえるだろう。「海の男」はこういう事故でも損害を最小限にするよういろいろな努力をするものと伝え聞いているが、日本の重要な化石燃料の安定供給のための動脈を担っている「海の男」の方々への心配は募るばかりである。全日本海員組合の方々も寝ずの対応をされているのではなかろうか。

環境問題としての海洋事故による「環境有事」と企業の社会的責任(CSR)
  ろじゃあは、これ以外の報道をよく知らないのだが(週末の興行中のため)、若干の懸念がある。タンカー事故というとどうしても海洋汚染との関係に頭がいってしまうのだが、深刻な海洋汚染が惹起されないかどうか今後各方面は注視せざるを得ないだろう。
  バルディーズ号事件やナホトカ号事件等、タンカー等の事故に際しての海洋汚染が、環境問題を真剣に考える視点を世界の人々に提起してきたという点で、環境問題を考える時には、この周辺への深刻な問題にどう対応するのかという視点は、我々の日常的な環境への姿勢と「環境有事」(ろじゃあの造語です。あしからず)の際のその有事への対応姿勢を炙り出す重要な視点である。外国人船員問題なども実は通常有事の中でのリスクマネジメントの問題であると同時に「環境有事」におけるリスク管理体制の問題であるということは海運会社や石油会社はどう位置づけているんだろうかなどとろじゃあは考えてしまうのであります。海運会社や石油会社にとっては、この問題はCSRやSRIの問題としても再構成していただく必要のある問題であろうと思ってるんですけどね。今回の事件についての検証においてもこの視点から見る必要もあるでしょう。
  これ以上、「海員」の被害が拡大しないことを願うとともに、重油流出等により近海への海洋汚染がさらに拡大しないようろじゃあは週末の朝から切に願っている。関係方面の方々におかれては大変なこととは思いますががんばっていただきたいと思います。

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