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September 25, 2005

ビジネス・ローという領域・・ドレスコードとドレスチェックのある館(^^;)

  埼玉のよっちゃんがついに遊びに来てくれたようで。
  ひまわりてんびんさんに対して同じ法務関係の管理職のお立場からコメントをつけてくださいました。
  とはいっても、お二人とも問題意識は同じものをお持ちであるとろじゃあは推察する次第で。
  ネットでもなんでもこういう公の場で匿名とは言え、ちゃんとした意見を他人にとやり取りできるというのがビジネス法務の領域で仕事をしておられる管理職(もしくはそれと同等のお仕事をしておられる)方々の「おとな性」ということができようかと思います。
  若いお兄ちゃんたちはこの企業法務が担っている領域についてその重要性を認識している人間は昔に比べると確実に増えております。企業法務の現場で仕事をしている人間は当然活躍する上司の数も増えてきてますし、

専門誌でも採り上げることが増えてきているのでねえ。それに第一、儲かるかもしれないと思っている若い兄ちゃんも増えていますから。これはこれで事実誤認もはなはだしいのですけどねえ。だれでも企業に相手してもらえると思わないほうがいいと思いますが。まあこれは彼らの選択の自由でしょう。
  ところで、現実には、ろじゃあは、これから最低2本ぐらいの専門を持ってないと大変だよって話をするんですけど、そのときに民法とか消費者法っていわれるとがっかりします。かなり逆説的な意味があるんですけどね。民法はわかって当たり前、消費者法もわかって当たり前。ちゅうか弁護士になるにしろ企業法務で活躍するにしろいまや消費者サイドに立った法的問題解決のための認識がもてないようではとても水準以上の法律で飯を食ってる当事者とは周りが認めてくれません。
  企業サイドに立つか消費者サイドに立つかは別にしてどちらもその道のプロとして仕事してくのは結構大変だよといいうように言ってます。まあ仮に通用するようになっても、まだ専門一本ですよね。それだけじゃたぶん専門家としては食べていけないだろうと思うんだけどというと何を言われているのかわからないという顔をされたりするんですよね。
  いま、ろじゃあが言うようにしてるのは、まず、実社会の実務に興味を持つこと、その上で、倒産法と信託法と労働契約法と個人情報保護法をきっちり押さえること、そしてその上で民法とか商法を自分なりに位置づけることとを伝えるようにしています。これくら複数の領域を視野に入れて法的問題を整理できる能力があれば実務的には問題ありませんでしょうし、民事関係で企業関係の問題を解決するなら最低限これぐらいの特色もってないと相手にされませんよ(知的財産法関係は別のプロを当てにしますのでそういう先生じゃなくても十分足りるんですよね)。金融関係の法務関係はこれでは実は足りません。各金融機関の関係法(銀行法や証券取引法とかね)はもちろんですし、地域で法曹として活躍するつもりなら地方自治法も知らないといけません(そのどこが金融との関係で重要かは自分で興味を持っている事を表明した学生にしか教えてあげません。馬耳東風の連中に話してもしょうがないっすから)。
  それでようやくスタートラインに立てるということを早く気づくべきです。
  東京で仕事がなくて食いあぶれている弁護士の先生がどのぐらいいいるか早く認識すべきです。
  この後、法科大学院から排出される新司法試験に合格した弁護士予備軍がどの程度市場で食っていけるのか・・・ろじゃあにはよくわかりません。合格者の多くは世間で有用な存在として活躍できると信じています。でも、問題意識のない方々はたぶん苦労するだろうなあ・・・と思ってます。今までの制度で受かった弁護士先生だって苦労してるんですからね。かといって現行試験で受かれば磐石かというとそうでもないところがやっかいですよね。世の中それほど甘いもんではないかも知れないんすから。
  本当に自己実現したいなら・・・地方で食っていくか東京等の大都心で食っていくかは別にして・・・早く実務の認識ができるような「大人度」を高める必要があるでしょうね。それは自分自身のリスクマネジメントができるかどうかということです。
  ここ数年、ろじゃあはこの事実をどうやって実務に携わっている(あるいはそれを希望する)世の中の若手に伝えるべきかを悩んでいるところなのでありました。アメリカに、たとえばNY大学のロースクールに留学するようなことがあれば自ずと自覚できるとおもうんですけどねえ。47thさんに話してもらったほうがいいのかなあ・・・。
  ひとつお勧めがあります。法学部や法科大学院にいる学生の方々も企業の法務部にいる方々も聴講の形でいいですから少なくとも民事で生活していこうという方々は日本私法学会で自分の興味の持てる学会発表に出席してみたらどうでしょう。金融に興味がある方は金融法学会に出席してみることはろじゃあは必須だと思います。その他コンピューター関係の学会とか自分で興味のある学会に自分からアプローチしてみたらどうでしょう。その上で自分がどの程度世間を知っているのか、どの程度学会の動向を知っているのか、そしてこれはあまりないほうがいいんですけど、世間も学会も知らないかということをまず確認してみるべきだと思います。
  その上で、幸せな人もたぶんたくさんいると思います。自分のオタク度がこれほど法務で生かせるのかと目を輝かせる人も現にいるのですから。自分の好きなこと、興味のあることで自己実現できる可能性があることに早く気づくべきです。一番困るのは平均的な興味しか持てない方々です。まあ、これらの中で優秀な方々は一定程度必ずいますのでその方々は今までどおりのレールに乗ってればいいんですけどね。
  ろじゃあが、パチスロや2ちゃんねる系関係の判決について意図的にこのブログで採り上げているのもそういう問題意識のある方々向けの情報提供のつもりなんですけどねえ。
  そういう意味では、法律で生活する人々の世界ではいろいろなドレスコードがあるのですが、ビジネスローの世界でもいろんなドレスコードがあるということを早く認識する必要があるかもしれません。
  そういう話がわかると、ひまわりてんびんさんや埼玉のよっちゃんの話している内容も真の意味で理解できると思います。実は二人がろじゃあのエントリーで交わしている会話は、法律を勉強し始めのお兄ちゃんたちからすると相当レベルの高い話をしているのです。でもそもそもその内容は法学部でも得ることができるとは限りませんし、法科大学院でも場合によっては入手できるとは限らないお話なのですよ。その辺に早く気づきなさい。手がかりや情報源は与えられているはずです。もしそれが見つからないのだとすれば・・・ろじゃあはこの先は語りません。自分の問題として考えるべきでしょうね。その意味では、ひまわりてんびんさんと埼玉のよっちゃんは非常に重要な問題を提起してくれていることに気がつくべきです。
  今日はちょっとしゃべりすぎたかもしれません。
  また明日以降お話をするようにいたしましょうかね。

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Comments

>その意味では、ひまわりてんびんさんと埼玉のよっちゃんは非常に重要な問題を提起してくれていることに気がつくべきです。

重要な問題を提起しているという認識はないのです。(笑)
好きでやっている仕事なので、つい熱くなります。
法務にとって、実務の流れを知らないでは仕事はできませんよね。実務を知っているからこそ、どのような場面でどのような法律がどう運用されるかがわかるはずです。


Posted by: ひまわりてんびん | September 26, 2005 10:27 PM

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