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December 15, 2005

「異常売買無効」制度(?)よりリスク認識してシステム再構築すべきではないか

  47thさんが、「異常売買無効制度」の前にというエントリーで日経さんの記事を紹介してくださってます。
  これ読んでると、なんかなあって感じです。
  ホントなんか共通言語が東証の方々とひょっとして違うんかなあ・・・と感じてしまいそうになりますた。
  自分たちのミスの検討と平行してこのような問題を検討しなければならないんじゃないかというのはその方向性として理解できるのですが、「無効」という言葉を結構簡単に使っているような気がしてなんとなくなじめません。
  仮に東証がこのような形で一定の裁量権あるいは重大な事態についての解釈権をもって契約の無効にまで関与するということになると・・・市場参加者はそれ自体をリスクと認識することはないんですかねえ。
  第一、確かに番人としての役割としてはそりゃ効果的に対応しようと思えば対応しうるような裁量と規定を持ちたいというのは理解できますがねえ、ただ、ここまで強い効果を持つことについては、投資家保護との兼ね合い(特に今回は救済されたことになってる個人投資家との関係)をどう考えるのかという問題だってあるわけです。
  ろじゃあが掘り出した昭和26年の津地裁の頃からだって独禁法の問題だって想定されてるってのに、こういう枠組み作るときには競争法上の兼ね合いだってそれなりに考えなきゃならんでしょう。
  以下は47thさんおエントリーへのコメントですが、本件に関するろじゃあの感触でもごじゃります。
  ご参考までに示しておきやす。

民法の枠組みにおいてすら無効にするのは結構厳格な枠組みが必要なのに、商取引、ましてや取引の対象になってんのが有価証券である場合に、当事者ではなく取引所の判断で無効という効果を強制できる制度を作るってのは・・・結構しんどいということ以前に、なんか大きな考え違いをしているんじゃないですかねえ。 大体それを発動する際の手続きどうすんでしょうか? 誰かがおかしいと申告したら一度取引を止めてあるいは市場にアナウンスして検証して無効ですあるいは問題ありませんとでもやるんでしょうか。 その間市場はどうしてるんでしょう?参加者はどうするんでしょう? 個別に無効にするのかすべて無効にするのか? 考えただけでもぞっとするような論点があるのにこれに保振法との兼ね合いとか考え出したらえらい面倒な制度になると思うんですけど。
誤注文の問題として決済の部分でどうするかというルールの中で制度を作ったほうが、無効という効果を前提とした制度よりも参加者に比較的明確なシステム作りやすいんじゃないでしょうか? だいいち、無効原因をどのような事由にするつもりなんだか・・・ 確かに早急に対策をというのはわかります。それでなきゃ困ります。 でもね、も少し制度そのものを実際に見極めてみたほうがいいんじゃないですか? たとえば、今回の一円入力がたまたまだったのか頻繁にそのような入力がなされる素地があったのかとかね。 だって、ありえない注文だったら値幅の最低値で信用の売りの注文になるんだったらそれを前提に信用売りの時に一定の場合には頻繁に1円入力してる人たちがいるかもしれないわけですから。実際にそんなことあるかどうかろじゃあは知りませんが、現行のシステムがそういうロジックで組み立てられてるならそういう目的で利用することは可能ですもの。だとしたらミスの評価の仕方も違ってくる余地があるわけで・・・。 どうか安心して株取引に参加できる枠組みが整備され続けますように・・・

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Comments

コメントありがとうございました。
個人的には、決済停止もまず契約自体(あるいは注文)の効力を無効なり取消しが前提になるということと、救済手段(remedy)の問題は決済停止に限らず、今回のような利得返還などの形態を組み合わればいいんじゃないかと思うので、「無効制度」ということ自体にはそれほどネガティブではありません。
ただ、妥当な線引きをするためには、民商法のデフォルトのリスク負担のあり方がどこにあるのかをきちんと詰めた上で、契約(約款)でopt outする範囲を考えなくてはいけないはずです。そうやって過去に蓄積されたリスク配分に関するルールとの整合性を検討することで、新しいルールのもたらすリスクの評価も可能になるんじゃないかと思っているわけで、その辺りで、今回の処理のあり方に首を傾げているところです。

Posted by: 47th | December 16, 2005 01:49 AM

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