帰ってきた法務部いろいろ(1)・・・「稼いでいるのは俺たちだ」②
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前回までのお話・・・業務提携の件で話をしてたとき営業担当の人間にすごまれたろじゃあ。さてどうしたか。
さすがに前回のようなことばを投げかけられますといくら若手でもカチンと来るわけです。
しかし、ここですぐに怒ってはいけまへん。
本社で仕事をする人間は「たびたび」怒鳴ったら負けっす。
ホントは怒鳴ったら負けなんですけどね。
会社によっては怒鳴り散らすことが勲章のような職場もあるかもしれませんが(現にあるようですが)、内部担当というかスタッフ業務のところで特に法務関係の仕事では簡単に怒鳴るだけでは相手が納得するとは限りませんし、何回か後に書く予定のフォーラムショッピングならぬ「法務担当ショッピング」に走らせるだけやから(^^;)。
それにむやみに怒っても組織的には敵は増えても味方が増えるとは限りまへん(むしろ減る可能性のが高いかもしれません)。それに、弱い犬ほどよくほえるというのは結構当たってることが多かったりしますから(^^;)。
「怒る」に絡む選択肢はなるべく後に持ってった方がいいことが多いと思いますよ。
ですから、ろじゃあは困ったなあという顔をしながら
契約書案と稟議書案をながめながらまず相手のことをよく考えますた。
彼は本社の営業部に来て間もない人間です。それ以前は地方の統括部で営業担当の主任クラスの経験もありますし小規模店の支店長もしてた人間です。まだ本社に慣れていないのは知っていました。
こういうときは若手であることを逆手に取るに限ります。いつもそう簡単に通用する訳ではありませんが、ろじゃあは次のように情けなさそうな顔で、彼に頭を下げました。
「私のような若手では役不足ということですね。すいません、気がつきませんで。統括部のシキタリと本社のシキタリをまだよくわきまえていないものですから。今、課長と部長を呼んできますので今のご趣旨で直接お話頂いた方がよろしいと思いますので・・・その旨今報告してまいります」といい終わらないうちに席を立とうとしました。
ホントに困ったので課長に助けてもらおうというのももちろんありましたが、実はこのやり方は実に「いやらしい」やり方であるとろじゃあも今も思っているやり方で、あまり多用はおススメしません。
ご理解いただくためにはちょっと次のような共通理解も必要かもしれません。
会社によりますが、組織上の指揮命令系統と権限の強さは大体本社の方が強いものです。
そして、営業部などのライン部門とスタッフ部門ではライン部門の方が発言力が大きい場合が多いでしょう。
微妙なのはそれぞれの中間管理職の間の関係です。
この辺が会社のよく外からはわからないところでもあるのですが・・・。
本社の営業部で仕事をこなして場数を踏んでキャリアを積んでいくとスタッフ部門を通さないと円滑に仕事が進まないことはだんだんわかってきます。あまりにやりすぎると自然と自分の手がける案件について協力が得られなくなるということもわかってくるものです。これが関係ないのはホントの営業のエース級になりますがこういう人たちは他のスタッフ業務の承認の取り方と仕事の頼み方が実にうまいのです(もちろん例外あり。会社自体が例外のところもあるかもしれません(^^;))。
目の前にいる営業担当者がどういう人か・・・これを知ってるかしらないかだけでも不要ないざこざを回避することができます。
今回の行動の意味は、この営業担当者がまだ本社営業部に来て間もない点に着目して本社内の他セクションにどういう意識を持ってるかを判別しつつ、それ次第で対応を分けることができる点にあります。
もし、おうそうかということで課長と部長を連れて来いといった場合には、言われたことをそのまま課長に報告します。ろじゃあの上司はこういうときは「営業を教育するいい機会だ」という立場の方でしたから(^^;)、本社内での仕事の仕方とコンプライアンスの重要性(当時はまだこのことばはありませんでしたので(^^;)経営法務とか予防法務ということばを使ってましたねえ)について話をこんこんとしてくれることになります。
この時の前提として法務部の上司にこの辺の説教ができるバックグランドがあることが重要です。営業経験なり支店長経験なりがあればもちろんいいですが、少なくとも本社と営業店での稟議の通し方が法務の観点からも違うということを説明できる人でないと困りまし、それなりの社内での発言力も必要です。
こういう頼れる上司がいない場合は、また別の手を考えないといけません(次々回)。
ところが今回の場合は、相手はそういう反応をしませんでした。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ、そこまでしなくていい。ともかく部長はいい」
これは効いたようでした。
長くなりましたのでこの辺にして、なぜこのような反応をしたのかを少し考えてみましょう(つづく)。


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