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March 19, 2006

帰ってきた法務部いろいろ(1)・・・「稼いでいるのは俺たちだ」③

前回までのお話。部長か課長を呼んでくると席を立とうとしたろじゃですが相手は意外な反応を・・・さてそれは何故だったのか?

いくらスタッフ部門といっても本社の法務部の部長が直接くることはないとたかをくくっていたのだと思います。
本社と統括部や支店との関係でいうと組織である以上、支店や統括部が手がける案件の交渉で本社部長と直接話をする人間は限られます。今回の最後の「飛ばせる発言」の真意はこのときはわからなかったわけですが、ブラフかホントのいずれかだろうなとは思いました。まあ当然か(^^;)。
この場合、ブラフだったらもし課長か部長を連れてこられるとエライことになります。ろじゃあの上記の発言中「飛ばす」とは言ってないのが実はミソだったりします。「その旨」ですからね。やましい方はその旨に飛ばすが当然入ってきますからやばいと思うことが多いでしょう。
では仮にホントだったらどうか・・・これはこれでしょうがありませんが(^^;)、上記発言の意味はあります。そういう伝(つて)を利用したがる方ほど本社のどこに誰がいるかはわかります。法務部長が来て「お仲間」だったらラッキーですし、お仲間じゃない人間に「その旨」が伝わるのはそんなにいいことではありません。どこにどんな風に話が伝わるかわかりませんから(ちなみに学閥とか派閥とかががちがちにあるいは複雑に絡んでる会社さんの場合はこれがそのまま当てはまるとは限りませんのでね)。場合によってはボスに怒られますからね。
んな訳で、上記のように「下手に出る」ことはこういう意味でも有用だったと思います(今だから言える結果論ですけど)。
あとからわかった話ですが、

地方の支店や統括部から本社の営業部に来るというのは当然、栄転であることが多いのですが、その分勝手が違ったり以前本社にいた時と指揮系統や決裁権限が代わっていたりと結構大変なことも多いのです。
ろじゃあは以後この手の方に今回の発言に近い発言、特に営業の邪魔をするなというところの発言については受け流す努力をするようにしました。ろじゃあの場合はたまたまこういう方の問題だったのですが、採用形態の関係で人の出入が多い会社でもこれと同じことが言えるかもしれません。
忙しくて新しい環境でタフでないとやっていけない・・・と思われる営業の方も多いのではないかと思います。
でも内心は間違いなく

法務や会計や税務の部分で後から問題になるのは避けたい
と思われてるはずです。仕事が出来る人であればあるほどそうだと思います。
殻と鎧を脱いでもらうことでずいぶん仕事はやりやすくなります。そのために必要以上のエネルギーを使わないといけないのだとすると法務という仕事は結構しんどいです。
でもこういう相手を観察して対応すれば仕事がしやすくなることもあるのです。
そしてこういう方が目の前に来たときには出すぎた姿勢は見せずにですが「~は誰に聞くといいですよ」とか「システムなら○○さんが一番です」という話を契約書や稟議の検討の際に何気なく織り交ぜてあげるといいです。
ただでさえ、本社の機能はわかりづらいものですし、来てすぐはなかなかそれを自力で調べるのは大変です。
こういう形でつながりができると彼や彼の部下から上がってくる話は円滑にまわることが多くなります。
世の中法律関係の理屈だけでは動かないし動けない方はおられます。そういう方も組織の一人です。
対立して屈服させることも必要ですが、なるべくならそれは最後の武器としてとっておくべきです。
特に若手の方は我慢するのが大変かもしれませんが、この視点というか手法は、企業内で法務で仕事をしようとおもったら是非次回以降の応用編も含めて試してみて欲しいと思います。
そのためには社内の他セクションのリピーター(^^;)の人間観察というのは結構重要になってきます。
なんだ、法務でもなんでもないじゃないかとおっしゃる?
う~ん、確かにそうなんですけど、法務部として仕事をしなきゃいけないときにやりづらい環境は他人に除去してもらえればこんなにありがたいことはないのですが、他人があてにできなきゃ自力でやるしかありません。
そのときにはいかに効率的にしかも敵を作る可能性を極力避けて、なお且つ法務としての職責を全うするか・・・。人間観察というのは案外近道であったりするのですがね・・・。
さて、では新任者という属性がない一般の営業担当者とはどう対応したらいいのか・・・これも上の応用でいろいろと手があります。次回はそれについて考えてみますね。

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Comments

こんにちは。確かにおっしゃるとおりですね。

本社というのは大概専門分化していたりするので、本社の外にいる人から見ると分かりにくいですよね。そういう人に対して、本社の中のオリエンテーリング?のガイドがしてあげられると同じ仕事でも楽に回るし、そうしてもらった側はこちらを信用するようになって、それがこちらの次以降の仕事を円滑に回す役に立つんですよね。
で、そのためにはこちらに人についてのデータベースがないとできないし、そのためには人間観察が重要ということになるわけで…。

と、こちらも、野球を気にしつつコメントしてます。

Posted by: dtk | March 19, 2006 at 02:57 PM

dtkさんへ
うわっ、びっくりした。
こんなに早くコメントつくとは思ってなかったもので(^^)。
いつもご愛顧ありがとうございます。
いまneon98さんもWBCの実況やっておられて初の法務系ブログの日米デュアル実況中継だとはしゃいでいたのですが(^^;)、今、雨のため中断してたので、法務部いろいろの③をアップさせていただいた次第です。
本社機能というのは業態によっても企業規模によっても違うのですが、フラットな企業ほど個人の資質だけでなく社内掌握力(というか専門知のマイニング能力?)が要求されます。安穏としてると何かあったときに「知らなかった」が通用しないところがより全面に出てきますので、会社を移られるとき(特に国内企業の法務から外資の企業の法務に移る場合)は注意するようにろじゃあはアドバイスするようにしています。
さてそろそろ再開かな?
また遊びにきてくださいませ。

Posted by: ろじゃあ | March 19, 2006 at 03:09 PM

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