長野での停電が2系統で停電だったということが分かった件: BCPやコンテンジェンシー・プランについて再検証する必要があるかも
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長野の停電 2系統同時にショートか(NHK3月2日 18時14分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150302/k10010001591000.html
2日早く長野県で、一時、すべての世帯のおよそ半数の38万世帯が停電し、長野新幹線が一部の区間で運転できなくなったほか、信号機が一時消え、5件の交通事故が相次ぐなどの影響が出ました。
中部電力の説明によりますと、2系統の送電線がほぼ同時にショートしたということで、「2つの系統の送電線がほぼ同時にショートするのは異例のことだ」として、原因を詳しく調べています。
いやー、このニュースを読んでいましてですね、考えてみるとちょっと怖いなあと思ったんですよ。
といいますのは、長野県って冬はやっぱり寒いじゃないですか。
その雪で寒い中二つの系統でこのような停電が起きたということが怖いなあと思うんです。
不幸中の幸いということでは、今回の停電が、おそらくは、電力会社の現場の送電線の保守の職員の方々や、電車関係ではJRの保線の方々の努力の甲斐あってか早期に問題が解消されたってことかなあと思うのですよ。
しかしながら、これが、もし問題の解決まで相当の時間が長きにわたってかかっていたとしたらどういうことが起こっていたか考えてみたことはございますでしょうか?
雪山に近いところで交通インフラについても いろいろな不具合が生じているというようなことが起きますということになりますと、停電のエリアで生活しておられる方は寒さから身を守るないといけませんし、実際に道路が使えないような場合については電車や汽車のインフラが命綱になってくることもあろうかと思います。ですから
このような問題が生じた時には、
どのような対応をとるべきなのか等の問題としてたとえば
近隣の事件との関係でどのような対応をとるべきなのか
電力供給についてはインフラとして非常に重要な制度ありますので近隣の発電所から必要な電力の融通を受けるというプランというものは、当然あらかじめ想定しておく必要もあろうかと思うのです。
もちろん このような対応についてはいわゆる、
緊急時対応計画、いわゆるコンテンジェンシー・プラン(contingency plan)というような形でそれぞれの都道府県や企業において枠組みが整備されていることは皆さんもよくご存知の通りです。
問題なのは 今回通常は1つの系統が停電等の事態に陥っていても、もう片方のルートでそれをバックアップすることができるようになっているという枠組みの中で、たまたま今回は、その二つの系統の両者において停電が発生していてしまったということが報告されていることが注目されるわけですよね。
両方ともだめになるということが可能性としてはあり得るということが確認されてしまったわけですから、
BCP、いわゆる事業継続計画(Business continuity planning)を考えていく時にも今後はこの2つのルートが停電するという前提で対応策をあらかじめ決めておく必要があるかもしれないわけであります。
もし現状のBCPが その2つのルートが途絶するということを前提として作られていないのであれば、今回の結果を踏まえて、周辺で生活している方々の生命の安全をなるべく早く確保するためにも必要と思われるプランを見直しした上で、近隣の都道府県や企業にどのようなタイミングでどのような要請を行う必要があるのかという内容を確定しておく必要があるということなのではないかと思ったのでありました。
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